2010年1月8日金曜日

70歳定年制をつらぬいた自民党に乾杯!

山崎拓などのベテラン議員が次の参院選出馬表明をし、70歳定年制の壁にやぶれました。
「世代交代」という名の「世襲」は、非常に難しい問題です。若者は「そんな時代じゃないよ」といい、ベテランは「こういう時こそ経験だ」という。
どちらも真なりです。
ベテランにはそこに生きてきた歴史と人間関係とそして描いていた未来がある。若者にも同じものがある。どの部分の層が厚いかということで、若者は未来にかける情熱層が厚く、ベテランは生みだした歴史層が厚いのだと思います。人間の厚みなんてものは若者もベテランも結局はコップ1杯であることに変わりがないのではないでしょうか?
ただ、ベテランがいなければ若者はいないということを若者である私達はきちんと理解し、尊敬と感謝の念を持つことを忘れてはいけないと思います。ベテランがベテランの誇りを持って、次世代に自らの知恵と勇気と経験を伝え、若者がそれを畏敬の念をもって真摯に教えを請う。その貴重な情報を一つのアンテナとして、自分の情報と未来への情熱をこねくりまわして、自分なりの真実を導き出す。
こちらの伝え方と気持ち次第で、おじさんとおばさんは結構親切。そして逆にすぐに頑固にも…。
教えてもらえることなら、できるだけ親切に教えてもらいたい。だから、自分もきちんとする。
そんな世代を超えたGIVE&TAKEをきちんと意識して、対人できるようになったのは結構最近のような気がします。
あらま、私も年取ったんだな~と思いつつ、年取ることって結構悪くないなと思えるこの頃です。

今日、亡くなった父のお別れ会開催の公告が新聞各紙に掲載され、喪主である弟の名前を感慨深く見ながら、ふと父が会社経営をしていて一番つらかったことを聞いた時の記憶を思い出しました。
それは、「父親に従事した世代の人たちに印籠を渡さなければならない瞬間」だったそうです。
本当に優しい人だったのだな、との思いもよみがえりつつ、その言葉の重みを私自身も痛感し、そしていずれ私自身がその立場に追われる時がくるのでしょう。
その時は、できれば自分で自分に印籠を渡せるいいおばさんになっていたいな。

最近コンサルタント言われる人たちや金融機関のアナリストたちは、オーナー企業の事業継承問題が次の金融市場の一手になるとやっきのようです。
私が参加する勉強会の講師の方もファミリービジネスを重要視しています。そういう企業を取り扱うコンサルタントと金融関係者はぜひ、うすっぺらな事業継承問題を語らないでほしいと願います。
これは数字ではなく、世代を襲うというある1つの戦争なのだということをしっかり理解してほしい。

なーんて、勝手に会社をやっている私には全然関係ないんですけどね(笑)

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