2009年の道交法改正により、7月より自転車の3人乗りが解禁されメーカーさんの試行錯誤の上で安全が確保された3人乗り自転車が販売されました。けれども、使用できる期間が限られているにもかかわらず価格が8万円程度と非常に高価なため普及は今一つ…。そこで、埼玉県では1月7日から助成金が開始されることになったそうです。
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http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100103ddm001040007000c.html
自動車側からみると3人乗りのお母さん自転車はよろけてきそうで本当に怖い。ですが、こうしてダディッコをやっているとお客様であるパパ・ママのその努力!必然性というのがひしひしと伝わってきます。
自転車が1万円以下で買えるデフレ時代。安心・安全=安価の方程式が成り立たないのは、私も商品を作る一人として重々すぎるほど感じています。
けれども、交通事故削減という大きなテーマに立ち向かう商品ならやはりその普及を第一に考えるマーケットプライスで、メーカー自身が責任を持って市場投入するのがあるべき姿なのではないかと考えてしまいます。エコカー減税にしても、この補助金にしても、購入者にとっては確かに背中を押してくれる、家計にはうれしいものです。
しかし行政による補助金制度がなくなってもその価格で安全を買えることが購入者の既得権益となり、あるべき企業利益を圧迫し、結果まわりまわって自らの生活を苦しめることになる。そして国庫そのものも。
私はバブル後世代ですので、景気が良いといわれる時代を知りません。常にデフレの中にいるように感じます。ですが、人の命を預かる商品が補助金の大盤振る舞いによりデフレスパイラルに巻き込まれていくのは大きな不安を感じます。
メーカーそのものの、販売会社そのものの企業努力は底がありません。
これをぞうきんを絞るように出し切って、お客様からまっすぐに商品を愛されて購入いただきたい。
ダディッコが交通安全の啓蒙活動を通じて交通遺児への寄付を行っているブランドとして、考えさせられるニュースでした。
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