2010年1月7日木曜日

小澤征爾さんの食道がんはちょっと悲しい

今日1日流れていたニュースは、指揮者の小澤征爾さんの食道がん告白。
彼のコンサートや、小澤征爾楽団のコンサートを見に行き、彼の行きつけの名古屋のワインバーでその夜の興奮をソムリエの島幸子さんと酔っ払いながら話したことを思い出しました。
父が亡くなってすでに3週間がたとうとしていますが、やはり食道がんを患った人の話が出ると思い出しますね。
まだ初期段階の発覚ということで、ステージいくつかなのか本当のところはわかりませんが、食道がんは実に大変ながんです。
父が食道がんになるまで知らなかったのですが、食道は円柱の形で体内に存在するのではなく、普段はペラペラの皮のような状態で、食べ物が通る時にその分だけ膨らむのだそうです。
また食道の位置というのは身体の真ん中の柱のような形であるのかと思いきや、人によって位置が違い、背骨にピタッとくっついているような人や胸側にある人など様々なのだそうです。まあペラペラなんですから、ある意味どこにでも入り込める機能ということです。
ですが、その位置が手術成功の別れ道。
食道がんの手術は、そのペラペラの通路を取り、胃をのどにつなげて、胃自体を食道の代わりに見立てます。
食道の代わりにした胃は、胃自体の重さをささえきれないぐらいペラペラにのばされていたりするので、臓器自身が違和感を感じ、食べ物が通りづらかったり、極端な胃もたれや下痢等(食道にみたてながらも実は胃なので)をおこします。
食道は、リンパ・骨・肝臓など「代わりが効かない一つしかない臓器」または「全身にガンが周りやすい場所」に隣接しています。ですので、再発の危険性が大変高い。
父も、3年半の闘病生活の中、手術から3ヶ月後ぐらいには少しやせたもののぴんぴんと元通りの生活をしていました。けれども確実に病魔は広がっており、肝臓にしっかりと転移していたのです。

“交通事故で突然いなくなってしまう”のと、“ガンで死ぬ準備をすること”とどちらが本人と家族にとっていいのか?
私は父が生きている間は、明確な答えが出せませんでした。本人にとっては、突然いなくなる方がいいんじゃないかと思っていました。
でも今だからこそはっきり言えますが、準備ができることは本人にとっても、家族にとってもいいことなのです。家族にとってはそれが成長となり、本人にとっては「自分の死」を見据えることでやり残したことが1つでも減るのです。
生き急ぎすぎる現代人に、“限りあるものの大切さ”を考える時間を与えるためにできた病気がガンなのかもしれない。

結論、ガン保険は若いうちからかけておこう!

****ミチュランガイド 小澤征爾さんが行くワインバー****
サミュゼ・アン・トラヴァイヨン女性シニアソムリエ・島幸子さんのワインバー。
島さんは、私を妹のようにかわいがってくれ、時々ガールズトークをお互いベロベロにワイン漬けになりながら語り合うかわいい姉さんです。
彼女の酔っ払いぶりが見たい人は、23時頃に行くと確実。
結婚3年目、ダンナ様がお祝いディナーを島さんと画策。
二人で一緒に考えた私へのプレゼントは「ひまわり」
ひまわり=サンフラワー=3(年)の花(笑)

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