2011年4月17日日曜日

震災後初めての家財

今日は、朝から2件、とてもとても嬉しいお話しがありました。
1つは、仙台在住の方からのダディッコトートご注文のお話し。

1つは、微力ながらも継続的に支援し続けている福島県のカーディーラーさんからのお話し。
どちらもとても重要で、私にとって、社員一同にとって、これほど嬉しく励みになるお話しはありません。

仙台のお客様から、ダディッコトート(sumi)のご注文がありました。そのメッセージは、奥様と生まれてくるお子様へ、「震災に負けずに…」というものでした。
こんなに大変な最中でも、希望のかけ橋であるお子様の誕生記念に、ダディッコを選んで頂いた。
そのこと、本当にそのことだけが、私は、こうして育ててきたダディッコの価値を、数倍にも数百倍にも上げて頂いた気がしています。
いてもたってもいられず、そのお客様にお手紙を書き添えました。
もしかしたら余計なことだったかもしれない・・・そうも思いました。
ですが、今度はお客様から私宛てに御礼の言葉と共に「頑張ります!」という力強いメッセージが届きました。

そして、前述の福島県のトヨタディーラーさんからのお話し。
なんとお伝えしていいのか、分からないので、原文をそのままこちらに掲載します。
緊急避難区域に制定されて、建物自体も危険な状態のため営業ができずにいる店舗での出来事だそうです。
営業できないので、とにかく毎日片付けばかり。それでもそんなディーラーさん達=地域の足を担う人達を頼って、避難している地域の方々がお立ち寄りになるそうなのです。
<原文抜粋>
今日、一人のおばあちゃんが軽自動車(借り物)を運転して来ました。
実はおばあちゃん、2月に新型Vitzが納車になったばかり。
ご主人様は、本当に嬉しかったのでしょう・・・。
震災後、津波が来る事は露知らず、ご自宅にVitzを取りに行っちゃいました。
その後、想像通り、ご主人様は巻き込まれお亡くなりに、ご自宅は壊滅。
おばあちゃんは、別な職場から避難している最中、津波が襲ってきて、急いで逃げたら、おばあちゃんが乗ってる旧型Vitzが石にあたりパンク。
命からがらご親戚のお家にたどり着いた・・・との事。

しばらく経過したとき、おばあちゃんの乗り捨てた旧型Vitzの横で、なんと流されたご主人様のご遺体が見つかったとの事。
なんだか、不思議な話しですね・・・。
・・・なんて思って、目に付いた原町店に来てみた・・思い出探しですね、実際は。
でも、おばあちゃん、、、、ポソっと。
僕達に「もう、一人ぼっちになっちゃった・・・どうしよう・・・」って・・・。

店長と僕はダディッコのバックとキャリーと水素水(笑)をあげました。
「コレで、少しでも思い出のものを締まって、頑丈なバックだから、大事な物はこれに入れてね、あとキャリー使ってね、便利だから・・。」

おばあちゃん、そしたら急に笑顔になって、「ありがとう、ありがとう、」って何度もお辞儀をして、
「私の荷物はコレくらいがちょうどいいから、助かるわ。。」って。
泣きながら、そして最後には笑顔でお帰りになりました。

「本当に大事にするわ、ありがとう。あの後からの、初めての家財道具だわ・・・」って。

<原文終わり>
 
たった2人のお話です。
でも、2人の方のこれからに、ほんの一筋でも明るい未来をダディッコによって得て頂けたこと。
私は、このブランドを運営する経営者として、そしてその心のこもった運営をしているスタッフに対して、心から誇りに思えるエピソードを頂きました。
たった一人でもいい。
ダディッコが、被災地の方々の家財道具になれたこと、本当に私は幸せだと思いました。

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