2012年3月25日日曜日

組織を動かなくさせるマニュアル

先日、面白いことを聞きました。
ボストンで行われた"Enterprise 2.0"というITカンファレンスでの出来事。
情報共有グループウェアに関する研究発表会議で、元CIA諜報員からの発表があったそうです。
WilipediaならぬIntellipediaという情報共有グループウェアがCIA用に開発され、若い秘密諜報員達による利用率は非常に高く、仕事の効率化につながっているとのこと。
導入に際して苦労した点は、技術的な問題ではなく「自分がもっている秘密を公開すること」、要は文化的な問題が大きかったそうです。
そういった情報共有が進む中で、ひとつ面白い・・・というか納得というか・・・そのような資料が出てきたことが公開されました。

第二次世界大戦中(1944)のCIAスパイ育成マニュアルの一部抜粋。
敵国の仕事の進みを遅らせるよう、送ったスパイにトレーニングするためとのこと。


1)何事をするにも「通常のルート」を通して行うように主張せよ。決断を早めるためのショートカットを認めるな。

2)「スピーチ」を行え。できる限り頻繁に、長い話をすること。長い逸話や自分の経験を持ちだして、主張のポイントを解説せよ。「愛国的」な主張をちりばめることを躊躇す...るな。

3)可能な限りの事象を委員会に持ち込み、「さらなる調査と熟考」を求めよ。委員会のメンバーはできるだけ多く(少なくとも5人以上)すること。

4)できる限り頻繁に、無関係なテーマを持ち出すこと。

5)議事録や連絡用文書、決議書などにおいて、細かい言葉遣いについて議論せよ。

6)以前の会議で決まったことを再び持ち出し、その妥当性について改めて問い直せ。

7)「警告」せよ。他の人々に「理性的」になることを求め、将来やっかいな問題を引き起こさないよう、早急な決断を避けるよう主張せよ。

8)あらゆる決断の妥当性を問え。ある決定が自分たちの管轄にあるのかどうか、また組織上層部のポリシーと相反しないかどうかなどを問題にせよ。

・・・あなたの会社?だったり?して?
いや、今の日本・・・?かな?

目的はシンプルに。

何のために行うのか。

私も、反省がありました。

みなさんはどうですか?

こんなスパイにならないようにね!



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