2011年3月16日水曜日

被災地救援にスピードを!

この度の東北関東大震災におきまして被災された方々、そしてそのご家族、ご関係者の皆様に心よりお見舞い申し上げますと共に、今回の震災及び津波災害にてお亡くなりになられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

当社は、今週一杯社員全員の自宅待機を命じ、休業の決定を致しました。
業務再開は週明けを予定しております。
ご関係者の皆様、お客様にはご迷惑をおかけいたしておりますが、当社と致しましては最大限被災地域に対してご協力をしたいと考えております。
我々は被災後1週間という重要な時期に、集中して燃料・エネルギー確保に全社一丸となって務め、とにかく最低限の生活を被災地に届けることに全力で取り組みます。
その後はさらなる健全な経済活動に努め、被災地に対する継続的な支援を行って参ります。
災害支援は瞬間ではなく、集中、選択、スピード、そして継続だと考えるからです。


当社には東北のお客様が多数いらっしゃいます。
クライアントであり、友人であるカーディーラーの皆さんから、被災地通電した翌日より悲痛なほどの“救援要求”がありました。
現地状況を確認すると、避難所には自治体からの救援物資が徐々に届いているものの、個人宅で被災した人には備蓄もなく、また圧倒的に燃料不足に陥り、移動もままならず店舗や社員の被害状況の確認ができないままであるということで、とにかく個別少量でもいいので燃料と食糧をもってきて欲しいという依頼でした。

原発の状況も見えない時点ではありましたし、一般車両被災地進入禁止となっているという情報もありました。また、個別救援は自衛隊等の緊急車両配送に支障をきたすという情報もありましたので避けていました。
ですが、現地からの要求はそれに勝るもので、とにかくやれるだけやってみようと、13日深夜東京を出発しました。
そして、仙台→福島→郡山→水戸へ物資を運びました。
積載したのはガソリン、食糧、ウェットティッシュや生理用品等の生活用品です。

                   【ガソリン携行缶に入れた燃料、食糧等】

浦和から東北道は緊急車両用に全面通行止めでしたので、仙台まで全て下道4号線で北上しました。真夜中でしたから、ほとんど車両もなく何のストレスもなく仙台に到着することが出来ました。
その間、東北動上で緊急車両が列をなして物資配送をしている…というような風景は残念ながら見られませんでした。
政府緊急車両のみの通行許可ではなく、民間企業の救援車両の許可をいち早くすべきだと思います。今、道路をガラガラにしておく事態ではないはずです。

                      【ガラガラの東北自動車道】
仙台に到着したのは早朝7時。
仙台市内は、信号機の通電がなく、また警察による手旗信号補助もないため歩行者と自動車が交差する地点では交通事故発生が今にも起こる事態でした。
断続的な断水や停電はもとより、食糧不足によるスーパーの長蛇の列、そして閉店のガソリンスタンドに数十キロと並ぶ自動車。
被害の多かった石巻では強奪等も発生しているようです。
 
次に、福島、そして郡山に向かい、最後に水戸に入りました。
どの地域も大差ない状況です。
 
福島県の皆さんは原発事故に対して本当にナーバスになっています。正確な情報はもちろんですが、早く行政が生存者の県外退避を行うように強く求めます。
そして、水戸。
報道では三陸沖の被害がひどい地域の映像が繰り返し流されていますが、茨城に関する報道は一切といっていいほどありません。
水戸も被災地です。
彼らも大変な被害を受けています。私も水戸へ燃料支援に行きましたが、震災翌日に社員に指示し、食糧を運ばせました。
 
              【こんな時にも横にならないけど・・・夜中に物資を届けた社員】

いずれの被災地の皆さんも、本当に涙を流さんばかりに喜んでいました。
“救援”は、論よりスピード、論より実です。
とにかく民間の力と政府の力を一致団結し、集中した被災地支援をしてもらいたいと思います。
 
 
TVをつけると、ショッキングな映像をが流れっぱなしです。
各局全て同じ映像、同じ情報、とにかくひどいものほどいいというような、そんな報道がなされているように感じます。
ショックさを競うことが報道でしょうか?
これは国家的危機だと認識しています。こういう時、報道関係者は横断的に番組編成を考えてはもらえないでしょうか?
子供達に対するアニメや、将来を担う学生達に対する番組提供も、被災地でも、そして被災地以外でも必要だと思います。
 
そして被災地以外の健全な経済活動こそが、復興支援に直接的間接的に役立ちます。
被災地のライフライン確保支援を集中的に行い、その後は一気に経済活動を加速させ、被災地復興のために日本の経済界全体が動くべきだと思います。

IT技術が発展し、今回はTwitterやfacebookで被災地の状況を知ることができました。
友人達の無事を知ること、知らせることが出来てとても重宝しました。
でも、『寄付をした』とつぶやくことが一体被災地の何のためになるのでしょうか?
『頑張ってください』『何か出来ることがあれば・・・』とつぶやくことが、何になるのでしょうか?
それならば、そこで使っている電力を被災地に回して下さい。
それに使用する労力を復興のためのパワーに変えて下さい。
『何か出来ることがあれば・・・』とつぶやく前に、行動して下さい。
行動とは、現地ボランティア支援や救援物資を運ぶことだけじゃありません。節電だけでもありません。国力強化、経済発展からしか、真の復興はありえません。

そして、Twitter上でよく見られたのが“不謹慎論”
根拠のない“不謹慎論”はストップすべきだと私は思います。
関東以西に対して、ダイレクトメールやメールマガジンを送ることで何か被災地に影響がありますか?
その積極的な経済活動により、義援金がより多く集まることにつながるのではないでしょうか。
さらに言えば、そのメーカー等はもしかしたら被災地の工場で作られたものかもしれません。
何度も言いますが、日本経済の活性化=被災地復興にダイレクトにつながると私は思います。

今回私達が物資救援を行ったカーディーラーは地域ごとに拠点があります。
ここをハブにして地域の皆さんに物資をお届したいと、みなさん口をそろえていっています。
私達が運んだ物資もそのように配布されたと聞いています。
また、生活の安定のために自動車の早期修理復旧も早急の課題です。
微力ながら当社クライアントを救援し続けることで、地域全体に支援の輪が広がっていくものと思っています。

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