2010年8月21日土曜日

父の手帳を読んでみた

毎月20日は、亡くなった父の月命日です。なんだかバタバタしていて一向に進まない遺品の整理ですが、昨日は父が使っていた手帳を読み返していました。
携帯電話も持たず、鞄も持たず、いつもジャケットのポケットに薄い長財布と手帳と鉛筆だけ持って行動していました。
手帳を見ると2001年の手帳にはすでに「ユビキタスネットワーク」というメモがあるほど、IT関連情報には敏感で、よくぞそこまで・・・と思うほどに情報関連の本、有識者との勉強会など参加していました。亡くなる数ヶ月前に言われたことは、「路子、これからはクラウド時代なんだからな。」でしたしね。
でもこれが面白いことに、そんなに最先端の情報を理解しているのに本人はいたって機械音痴。
パソコンも買ったはいいけど、キーボードが使いこなせずホコリをかぶり(笑)
私も父ほどではないもののIT関連のポテンシャルはある方だと思いますが、ビデオ録画は怖くてできないので社員かダンナさんにやってもらってます(汗) やっぱり似た者親子だな。

【父が愛用していたトヨタ手帳と千葉トヨペット鉛筆】

手帳をめくるとその当時の光景が走馬灯のように駆け巡ります。
よく、『お前、俺の代理で勉強会行ってこい』とか『俺が今から言うこと、きれいな資料してくれ』とか『このスピーチ、英語に訳してくれ』とか、社外のことでは良きスタッフとなっていた(と、思う)あの頃。
一番驚いたのは、「経済評論家 青山繁治勉強会」に代理出席させられたことかな。
周りは全員“げげげっ”という大物社長ばかりで、その中で阿部政権に関する意見などが交換されて、青山先生に「今日、紅一点の勝又さん、若い人(たぶん当時26ぐらいかな?)の意見をどうぞ」なんて振られて・・・。
ヘタに何か言ったら絶対エグられる!と「阿部さんは勝負の時は赤いネクタイで・・・」なんてどうでもいい話をして、「そういう観点はおじさん達にはないね、ありがとう。」とサクッと子供はもうお帰りなさい的な?(笑)
当たり前だけど、うわっ経済と政治ってこんな風につながってるんだ!!と若輩者は衝撃を受け・・・。

父が経営者として、残していった言葉はあまたありますが、この手帳のめくった最初のページに毎年書いてあった3つの言葉。

【企業が安定している状態とは、“ドラスティックに変化している時”】
【スリム化、フラット化、スピード化】
【ヤメる、減らす、変える】

毎年、年の初めに自分の緒を締める意味で書いていたのだろうと思います。

祖父の代から引き続き大切にしている「人は石垣 人は城」。これを引き継ぎながら、父が自分の時代に大事にしていた言葉は変革に富んだものでした。
この手帳を見ながら、二人の偉大な経営者の言葉に重ねる言葉を、私は自分が目指す場所をしっかり見据えて見出すことができるのは、いつになるのだろうか?
まだまだ、その道は荒野。
経験と知恵の宝箱はずっとずっと遠くの木の陰にあるみたいです。

2010年8月18日水曜日

山本真司さん著「40代からの仕事術」

私は実はとっても気にしぃです。そしてビビリィです。
身銭を切っているオーナー経営者は、サラリーマン経営者に比べて実は非常に保守的であると、先日金融業界のマーケティングをされている先輩に言われました。
雇われ経営者の方が実はドラスティックな改革ができるそうなんです。オーナーというのは、会社が自分の子供のようであり、自分そのものであるから、向上心というような形で変革していくことはあっても根っこの部分、つまりプライドのようなもの?そんなところは決していじらないのだそうです。

それにしたって、ちょっと小心者すぎないか?おぬし・・・
と自分ではよく思います。
経営者としての能力というのは、いつまでたっても自信がなく、心の中ではなんだかんだとウジウジしていて、百戦錬磨のようなおじさん達と話をすると毎度毎度しゅーんとなってトボトボ帰ってきます。特に、インテリジェンスの高い人達はもはや使っている言葉の意味とか、その会話のスピードとか見ているマクロ視点とか、ついていくのが精一杯で(←時々会社に戻ってから意味をWikiしてみたりもする)、あぁやっぱりMBAとかとっておかなきゃいかんのかなぁとか思うわけです。
英語にしたって、最初に勤めた会社の部署がインターナショナルだったんですがその時「そんなアバズレ英語で仕事すんな」とか「ビジネス書類に“OK!”とか書くな」とか、真っ向から言われたぐらいひどいし。とてもじゃないけど、グローバル企業の経営者になんてなれそうもない。
(ただし要領だけはいいので、TOEIC試験前に集中的にテストの傾向とかを頭に叩き込み、出そうな単語だけひたすら覚えて点数だけは800点以上。履歴書のメイキャップは可能だけど、一夜漬けのため実力伴わず、残念な感じ。)

でもね・・・、なんとまあそんな私みたいなのを真っ向から受け止めてくれるすごい人がいるんです。
この著者、山本真司さん。



MBAなんて取らなくてもいいんだよ、こういう考え方ができればいいんだよ、みたいなビジネス指南書。山本さんは30代、20代向けにも書かれているんですがご本人より「齋藤さんは、30代じゃなくて40代がいいよ」となんとも微妙なご推薦を頂きまして・・・。(←それって、見た目のずぼらさとかも含みます?と一度聞いてみたい)
で、まあ読んでみると「あ、私のマネージメント方法って体系化できてないけど心持としては間違ってないんじゃないの?」と背中を押されたのであります。

そんなことを指南されているからには山本さんも叩き上げなのね!みたいに思ったらそれは大いなる間違いで。

<山本真司さんの驚愕のプロフ>
慶應義塾大学経済学部卒業、株式会社東京銀行入行、シカゴ大学経営大学院にて修士号(MBA with honors, 全米成績優秀者協会会員)取得。
1990年にボストン・コンサルティング・グループの東京事務所に入社。
その後、A.T.カーニーにて、マネージング・ディレクターとして極東アジア共同代表、
ベイン・アンド・カンパニーで東京事務所 代表パートナー、シニアパートナーなどを歴任。
約20年の経営戦略コンサルティング経験。2005年英国ユーロマネー誌より,世界のトップ金融コンサルタントに日本人として唯一選出される。
http://www.shinji-yamamoto.com/

山本さんは数か月に一度お食事を一緒にしながら、私のつたない話を優しく「うん・うん」と聞いて下さいます。でも私が「えーっと、だからぁ」と言っている間に彼のエンジンは5000回転ぐらいしていて魔法のように私がいいたいことがわかってしまい、なんだかものすごい端的なズバッとした話しにまとめてくれてしまうのです!!山本さん、実はエスパーですか?ととりあえず聞いときましたが、どうも同じ人間のようです。

山本さんはTwitterで若い意欲のある若者たちに色々な言葉を投げかけています。
時々それを読んで、実は隠れファンとしてグッときてしまっているわけです。
みなさんもぜひ山本真司ワールドへ♪ご入会をおすすめします(笑)

なんとなく、自分の夢が形になりそうな今日この頃。
そろそろエスパー山本に、シュパーンッってしてもらいたくなりました。

2010年8月12日木曜日

今週は私は夏休みです、という誓い

夏休み!!夏休み!!夏休み!!夏休み?

おかしい・・・。
何かがおかしい・・・。

9日も会社に行った気がする。10日と11日はディーラーさん休み前の最後の追い込みでメールがたくさん来てた。今日もずっと撮影だったし、その前にブランド戦略会議だった。
そんで明日までに今日の戦略を図案にするという約束をしてしまった。16日~18日は立て続けに大きなプレゼンが入ってる。来週半ばまでに1万字の小論文をあげなければいけない。
明日からは世間一般はお盆休み。
で・・・、私は?

おかしい・・・。

家に帰ると親類の女の子が来ていて、ここ数日私のお料理教室も開催されている。
献立の立て方、下ごしらえの仕方、彩り、段取り、食品の保存方法、食材の応用・・・。
なぜ家でもレクチャー係に?

おかしい・・・。

仕事は好きです。
料理は本心を言えば作ってもらう方が好きですが、時短料理は天才的です。上手な方だと思います。
人の面倒をみるのも好きです。

でも。
夏休みって、そういうのも休んで、パーっと遊んで、みたいなのじゃないですか?
好きなことが仕事になるとその辺の線引きが難しい…。

って、こうやって今ブログ書いてる時点でおかしくないですか?私。

2010年8月10日火曜日

周りにいるプロフェッショナル達に大感謝

だいぶブログに穴があきました。
忙しいなぁ。ほんと何でこんなに時間って限られているのか、なぜ公的機関というのは平日3時までとか5時までとかしかやっていないのか・・・。グチを言い出したらキリがないので、この辺で終了。

ここ数日、沢山の人の支援に泣けそうになる毎日が続いています。
同時多発テロのような事件がそこら中で勃発する中、ずーっと心の中にためていたことを少しずつ、でも大胆に周りに伝えることをし始めました。
私がもんもんと一人で考えるより、周囲にいる頼りがいのあるプロフェッショナル達に知恵を借りればなんとか打破できるかもしれないと、決心して。
今ここで皆さんに詳しいことをお知らせする段階ではないので控えますが、ピンチの時こんなに周りに協力者がいること、しかもその人たちが一線のプロであり、最上級のパフォーマンスを惜しげもなく注いでくれること。本当に、本当に感謝です。

「何かあったら言ってね、何でもするから」という言葉は、私は言わないようにしています。
口だけ出して手も頭も足も出さないのは、結局何にも生まないから。
むしろ生むのは後ろ向きなハレーションだけ。
今、“何”に困っているのか、“何”が根本的な原因なのか?それを常に考えるようにしています。
そういうこと、誰から教わったんだろう?と思うと、根本の根本は両親だったのかもしれませんが、ずっと仕事をしてきて培ってきた尊敬する先輩たちから少しずつまねてきたのだと思います。
最初はまね事で空回りすることも多かったけれど、今はほんの少しずつ後輩に返せていけてるのかな?20代~40代でがむしゃらに自分のためだけでなく、人のため、何かのために自分を動かせたら、その時はものすごく大変だけれども、きっとその助走距離の差はきっと徐々に広がっているはず。マラソンは、走った距離はウソつかないと教わったことがあります。
自分ができることなんて、私の周りにいるプロ達からみたらとてつもなく小さなことしかないのですが、私が助走を終えた時今私を支えてくれている人達のジャンプ台になれたらいいなと思います。

とりあえずこの場を借りて。
休日返上で私の夢の実現に付き添ってくれる仲間達、論理と効率でロジカルに戦略を練ってくれるアニキ達、そして家族。
大声で「ありがとう~!!!!!」

でも昨日も以心伝心のあにぃに電話で言われたこと・・・。
「そもそもオレが電話に出てソリューションを提供することは、世間的にはものすごい高いことだということを知れ」
おぅぅっ。
「お前は世間の対価というものを甘く見過ぎだ」
やっぱり?なんとなく気づいてたけど、あえて言わなかったの。
「お前から返してもらえるもんなど何もないから、言わないで上げてるのではなく、返せと言えないんだ」
それ知ってる~!!


☆☆☆☆☆大洗のミチュランガイド・海辺のちゅう心☆☆☆☆☆☆
幼なじみがいる水戸。ちょっと出張がてら足をのばしてつれていってもらった
海辺のいい感じレストラン。お隣は魚屋さんで、海鮮しゃぶしゃぶうまし!